
JRグループの「看板会社」JR東日本の2018/3/17のダイヤ改正
やはり中央東線の特急「スーパーあずさ」の全列車が新型,E353系に置換わることが皆さんの注目を浴びていますね
2018年3月 ダイヤ改正について [PDF/386KB]http://www.jreast.co.jp/press/2017/20171213.pdf
まずE353系のスペックや客室については、四国の8600系の「首都圏版コピー」程度にしか見えませんが、
最大の違いは編成全車に「フルアクティブ動揺防止装置」を装備していること
山路においても高速性と快適性の両方を成立させることを狙ったこの車両のスペックは
8600系や小田急の新型「GSE」を上回ります
しかも「振り子」ではなく「空気ばね」での車体傾斜装置を用いてE351「スーパーあずさ」と同じ所要時間を実現していますから
そのポテンシャルが如何なものかは推して知るも良し、乗って尚良しでしょう
さて、車内はコピーと書いた「8600系」


特に座席の造りのそもそもがE5系新幹線電車のコピーなんて云われてますから、今回のE353系の他、2600系などを見ても
全席電源コンセント設置も含め、今後の特急型車両のスタンダードの1カテゴリーを築きつつもある、と見れるでしょう
さて、ここまでハイスペックな車両を投入する背景には言わずもがな、高速バス対策がある訳ですが

国鉄時代は181、183系を上越特急「とき」と共通運用されてました
速度向上、所要時間短縮は常の命題であったものの、昔から今日に至るまで輸送需要は旺盛だったようです
「ヨン・サン・トオ」当時、新宿-松本を3時間40分台で結んでいた「あずさ」は
中央東線の度重なる複線化、線形改良、120km/h運転の開始などで、
国鉄末期には3時間を切るまでに所要時間を短縮させました
所要時間だけならこの時点で「あずさ」が優位に立つ訳ですが、この優位性を確固たるものにしようと画策したのか、
JR東日本初にして唯一の振り子形式、E351系を投入し、新宿-松本を2時間30分を切るまでに成長しました
以降は183系の続投や、E257系の投入など、然程速度向上には注力しなかった訳ですが、所要時間と快適性の優秀さで
シーズン中は勿論のこと、常に高い乗車率を誇っています
今回、E351系の老朽化を理由に新鋭機を投入する訳ですが、
最終的には中央東線の特急を全てE353系に置き替えるというあたり、
東の中央東線に対する半端でない力の入れ具合を感じます
E351系については置き替え終了後、「廃車」というのが有力な噂のようです

「Sあずさ」より古い651系が高崎線系統でまだまだ第一線を張っているのを見ると、良し悪し抜きに「マジで?」
と思うところはあります
全車置き替えの際のE257は「踊り子」転属の噂が本命のようですし、E351についてもその去就は気になる所です
確かに振り子機構を殺したところで使いようも思いつきませんし、僕様的には351と257、どっちを選ぶ?と訊かれたら
「E257」を即答します
こっちの方が広くて快適だし、351についてはテーブル内蔵の肘掛に脇腹をえぐられるという「仕打ち」を受けたことがあり、
利用はなるべく避けていました
それでも「ムーンライト」にでも使ってくれるならありがたい話だなぁ、とは思います
鉄博に飾られると云うだけでもビッグニュースになりそうですね
そんな中央東線特急「あずさ」は50年の歴史を誇っています

その辺は「鉄道ピクトリアル 2017/6月号」に詳しいのですが、この中央東線
東日本の重要幹線としてまだまだ変遷を重ねていくようです
今回はここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- 2017/12/19(火) 07:00:20|
- 2018/3/13ダイヤ改正
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