




駅前のNEWDAYSは駅弁からお土産まで揃って便利だ
買い物してホームに至った時には列車は入線済
その姿と音にテンションは上がらざるを得ない
・JR奥羽.羽越.信越.上越.高崎.東北本線
青森 18:22発 2022列車
寝台特急 あけぼの号 上野行
青森EF81-136号機牽引 青森24系客車8両+カニ24連結
B寝台1人用個室 ソロ 進行方向右側
数多ある列車の中でもその格の最高峰の一つが寝台特急だ
「特急」に「寝台」が付いているのだ
車両の格がグリーン車と同等であっても劣るという事は決して無いのが寝台車だ
急行はまなすの寝台車とて新幹線の指定席より格上と言えよう
まして夜行列車は特別なのだ
鉄道旅行を知らなかったり、興味の無い方には列車種別は兎も角、夜行列車をお薦めしたい
寝台特急の晴れた夜空は格別のブラネタリウムだし、光無き自然の夜景は日中には決して味わえない趣がある
今日は12時間乗れるぞ
単線の為、奥羽本線下り列車の到着を待って18:28と6分延発
スムーズな発進
新青森定発車も然程気にならない
今回は期待が持てる
寝台は前回の10月に上段だったので、乗り比べも兼ねて下段を選択
最初、頭をぶつけたものの、上段よりベッド上で身を自由に動かせる程度に広いのでコチラが好みだ
眺望もトワイライトエクスプレスのシングルツインと同じなので然程の不満もない
「陸奥湾産 ほたて弁当」
を堪能して暫くしたら検札
〈秋田運輸区〉
この辺りでは撫牛子手前辺りだったろうか、今旅一番の雪一面景色が印象的だった
真っ平な雪原が無限にも広がっているようだった
弘前には数分延着していた
大鰐温泉を過ぎて外を見たら複線になってた
19:27 碇ヶ関6分延着が縮まらない
列車は奥羽.羽越の客を小まめに拾って首都圏へ運ぶのだ
列車は高速で雪煙を吐きながら山道の木々の側を駆け抜ける
空は少し星が見える程度
雪を被った田園、木々、住宅、単.複線と目まぐるしい
19:46 大館4分延着 19:48発は4分延発
秋田辺りで戻るか
流石に特急車両は静粛性が高い
19:54 下川沿通過
確かに朝、此処を通ったのだ
もう忘れていた、もう帰るのだ
曇天かと思ったら雪が降っていた
降雪は激しくなっているのか、地面も空中も粉白い
20:05 鷹ノ巣2.3分延
大館行の701系は数人の客だけで明るく閑散なまま発車していった
二ツ井を出ると雪が靄の役目をして視界を遮る
只只雪野原を行く
レールだけが積雪より低い窪みから姿を現している
これだけでも列車は運行するのだから凄い
20:33 東能代3.4分延
20:43 森岳3分延
雪は小降りになるが暫くすると窓に雪が音を立ててぶつかる
本当に降ったり止んだりだ
部屋の外でオバチャンの声が聞こえる
Bソロはテンキーロックなのだが、年寄りには難しい様だ
時折、機関車は汽笛をピィー、と鳴らす
土崎を通過したら月が見えた
21:25-27 秋田4分延着発
羽越本線へ
車掌の各線への普通列車の乗換案内は、こんな地方の夜でも鉄道が動いている事を思い知らされる
乗務員交代したが秋田運輸区の方々だ
ここまでの運転はお見事でした
車内放送は一旦打ち切り
新屋の電気の点いた明るい駅舎内に若い女性が立ち話をしていた
これも地元の風景
少しずつ冬の日本海が見え始める
黒の水面に白い波しぶき
多少塊の崩れた雲は上面を月明かりに照されていた
月は満月が少し欠けていた
海から離れればまた雪原を行く
こちらの雪は粘り強い様で、雪が窓に張り付く
22:05 羽後本荘4分延
少し乗ってきた様だ
こんな寒い中ご苦労様である
部屋の照明を落とし、眠気が誘われれば暖房を切り、寒さが効き始めたら暖房を入れる
…を繰り返し、雪国の夜を走る寝台特急を堪能する
22:30 象潟5分延
何か工事をする様である
こんな雪降る寒い中ご苦労様である…
眠気覚ましと寒さを味わいに(笑)デッキに出る
丁度遊佐に到着する頃で、横開きのドアが開くと青年が一人駆け込んできて、7号車を突き抜けて行ったからゴロンと客だ
遊佐.酒田共に5分程延
酒田では乗り込むのもいたが、降りていく客もいた
青森からなら4時間半
ゴロンとなら青森-酒田-新津を直通特急として利用出来る一面がある
秋田から乗務員交代してからというもの、発車の衝撃に難がある
あつみ温泉以降で見える海は、下りムーンライトえちご乗り継ぎの村上→酒田の気動車普通列車から見える事でお馴染みで、村上からは左手着席がテッパンだ
平行する道路に路灯が殆んど無いのも面白い
気付いたら日が変わっていた
営業を終えた駅は照明の殆んどを落として真っ暗だった
黒の水面に白く蠢く波
外の寒さと海の冷たさを想うと身が縮む
その村上で一旦就寝
目覚ましを2:30にかけ、実際目を覚ましたのだが、眠気が余りに酷く段階的に時間をずらして再目覚ましするのだが、長岡で1時間位停まってんじゃねえの?という以外分からなかった
結局目を覚ましたのは5:30で神保原を通過したところだった
上越線は丸々寝過ごした訳だ
早朝の空っぽのE231系が擦れ違う
6:07 鴻巣を通過する頃、空は明るみの兆しを見せ始め、おはようの車内チャイム、アナウンス
列車は客車とはこういう速度だ、という様な程度の速度でツラツラ進む
乗降ドアの内側に結露した水滴が凍結していた
旅はもう終りだ
早いと言えば早い
歳のせいか、頭も身体も大分弱くなってしまった気がする
何処かで余裕を持たせないといけなくなった気がするので
というか、肩に床で寝た様な痛さがw
尾久と車両センターを通過した所で終着アナウンス
↓
6:57 上野1分早着
此方も寒い
然し、良い旅が出来たのだろう、すっきりした気分だ
経路を変化させつつ、黙々と今日まで経年した列車だけに、行程を終えたあけぼのの姿に特別なものを感じる
長岡からは長岡EF64-1030号機が牽引してきた
連結等に雪が付着していた
次にあけぼのを使う時には北海道辺りに行くのにシングルデラックスを使いたい
次の長旅は18にやはり寝台特急を交えたい
この後、上野から常磐線で北千住へ
やはりスリーデーパスは継続乗車をしてこそ真価を発揮する
北千住の駅蕎麦屋で唐揚げうどんを堪能してからTX六町へ帰投である
秋田でコケたりしたけども
僕様は積極的に後ろ向きに元気です!
ここまで付き合ってくれた諸兄諸氏にさんきゅ!
あばよ!
良い夢見ろよ!
スポンサーサイト
- 2012/12/25(火) 07:58:27|
- 鉄旅
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0