




旅は明日を残すのみ
言ってみれば「もう終り」が近いのだが
そんな気がしないのは、まだ明日自体の行程が感覚的に長いからだろうか
それともその「終り」の前に「彼」がいるからだろうか
札幌に到着し、ネカフェをやる前に改札で「彼」の入線時刻を確認した
ネットカフェを21:15前に退出
隣のコンビニで夜食を買い込む
ポツポツと水気が出てきた
駅のみどりの窓口で「彼」のチャームポイントが今日は無い事を確と確認した
流石に地元は良く知っている
入線10分前に当該ホームに立つ
迎えには丁度良い時間だろう
「彼」は定刻に入線した

・札幌 22:00発 →函館.千歳.室蘭.函館.江差.海峡.津軽線.青森
202列車 急行はまなす 青森行

今日はDD51 1095号機が牽引
直後のB寝台,1号車を先頭に2号車の金帯の24系を含む14系の7両編成
特筆すべきは4号車

普段は「はまなすカーペット」として人気を集めるチャームポイントが検査に入ったか、
自由席の3,7号車と同じ簡易リクライニングシートを装備しながら指定席扱い
車体も何度か塗装を継ぎ接ぎしたのか、青系統でも濃さが違うパッチワークの様


また、「素」の14系だからか、自由席の3,7号車も他車に比べて塗装はボロボロ

さて、今日の俺のお宿はスハネフ14たる1号車13番下段


ここが単に電源車というだけでなく、発電機のほぼ真上らしく、ブルブルと音だけでなく、振動も伝わってくる念の入れ様
ある種特等席w
14系「寝台」は初乗車
24系とはまるで違う印象を持たざるを得ない
因みに今日の寝台は満席

はまなす人気ここにアリ
新幹線より金取れますよ~

さて、出発前に汽笛一鳴♪
然程衝撃無く発車
急行速度で走り出す
検札は新札幌をでて一寸経ってから
〈函館運輸所〉
寝台車の検札を終えると「深夜灯」に減灯
皆早々に寝に入った様だ
今日の室内の暗さは外が良く見えて塩梅良い
放送も蟹田通過まで打ち切り
曇天が唯一の難点か
千歳線を林、平地、住宅地と寝台「特急」に引けを取らない速度で駆け抜ける
今旅ではまなすの寝台を選んだのは、深夜の北海道をコレで味わいたかったからだ
6月に北斗星とトワイライトの開放Bを味わった時にそんな願望を抱いた
寝台特急より深夜帯を行くのだ
往路はくたばってしまったが、今夜は是非とも成功させたい
室蘭本線に入り、苫小牧でも多少乗車
夜行、急行、自由席と使いやすさは揃っている
そもそもこのはまなすこそ現代列車の理想像の一つだろう
その夜行、急行に自由席、グレードアップ指定席、乗り得カーペット、寝台と選択肢は豊富な上に「北&東パス」でも乗れる
北海道新幹線開業後も函館始発着でも走らせる価値がある
その時は距離を鑑みれば旭川以遠が妥当だろう
室蘭本線では海だろうと分かるが、曇天で良く見えない
23:34 高々90分強で登別
今日を半日近くかけて来た路を圧倒的速さで駆け抜ける、急行は速い
深夜の鷲別機関区の脇で減速して
23:50 東室蘭停車
785系やキハ40逹が明日に備えて休息を取っている
こんな所でも熱心なファンがはまなすを撮影
現はまなすは北斗星同様に、青函隧道と共に産まれた列車だが、鉄道史にその名を残すに相応しい名列車だ
それはこの列車が嘗ての青函連絡船の任を負っているからでもあり、最後の急行として今尚、鉄に限らず皆に愛されているからでもある
先日のはまなすでも、入線ちょぃ前に気軽にB寝台を購入する若者がいた
今日も老若男女、多彩な客層が乗車している
北舟岡辺りから内浦湾が近くなった
かなり沖の方で点滅する光や、ボウッとした薄明かりが見える
0時を過ぎて最初の駅は伊達紋別
機関車は各駅発車毎に汽笛を鳴らす
最早昨日の話、来た路を急ぎ足で函館へ
コレを人生に例えるなら走馬灯か
…ん? 死ぬ?

…1時間程死んだ

どうも寝台は「誘われる」
目覚めて半ば無理矢理身体を起こすと海が間近に見えた
ゴミを捨てに行くと、貫通扉の向こうでこちら以上に身体を揺らして頑張っている、小振りに見えるDD51に暫く釘付けになった
海の向こうにまるで街明かりの様な灯り
…と、左手の留置線にキハ40が6両程佇んでいた
森辺りだろうか
そこから先は山道を行き、木々に挟まれながら高度を上げる
多少けたたましい発電機といつもながらのレールのジョイント音
まるでディーゼル寝台列車だ
そしてこの後は函館まで持たず、寝台にぐっすりとなる

函館でのED79 9への機関車付け替えにも気付かず、一度気が付いたのは青函隧道内
隧道は別に良いので再び寝る
起きたらまだ青函隧道だったので
「長ぇな…」
と思いまた寝る

蟹田通過後のお早う放送で起こされるものの、
眠気が勝ち更に寝る
結局終着放送で完全起床せざるを得ず
↓
5:40 青森着
アレ以降何も出来なかった事に
ただ、気分は悪くなく、やはり寝台列車は目覚めが違うw
名残惜しさにすら旅情を感じる
北斗星、トワイライト、そしてはまなす
徐々に開放B寝台への好感度が上昇している
ブルトレ終焉とまで言われてしまう
こんな時代になってしまって残念だ
さて、朝だ
今日の旅はこれから

・青森 6:00発 632M 普通 弘前行
701系2+3両編成 オールロングシート
…コレでスタートね

はまなすはここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- 2014/09/28(日) 06:19:05|
- 鉄旅
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