今回の雑誌は正に「来た」雑誌だった…
鉄道ジャーナル 1972.12月号鉄道ジャーナル社

何せ1972年
42年前の代物である事もそうだが、俺が産まれる前どころか両親が結婚すらしていない、昭和47年の雑誌だ
当時の値段は¥350
「ポポンデッタの様な所に持っていけば¥3,000位着いてもおかしくない」
とは国鉄全線乗覇した職場のオヤジの弁
それがブクオフ¥108なのだから有難い♪
中身も意外と蒸機三昧
トップの「会津旅情」は隔月発売の「国鉄時代」そのままの雰囲気の写真と記事
只見線もそうだが、国鉄会津線とはコレまた渋い
助役と著者の心温まる話も当時らしさが偲ばれる
「南の楽園を行く」でC11が「シーチョンチョン」という呼び方があるのを初めて知った
「大いなる幻影」は肥薩線,矢岳を中心に蒸機の素晴らしい写真が展開
その続きで「山線今昔」は矢岳越えの苦労を描く
掲載された詩が印象的
「夏の山線」
烈日が貨車を焼く
燃える道床
査定勾配52両
均衡速度25粁
運転室に煮湯が渦巻き
目ん玉から汗が湧く
機関士と俺は茹る芋だ
突如― 機関車の呼吸が乱れる
牽くものと牽かれるものの断絶
機関士は砂を撒き 加減弁を絞る
逆転機を引き上げる
列車の波動は
風に千切れる 木っ葉だ
撒砂が走行抵抗を増やす
急激に 萎える 速度
南無三―
俺は防毒マスクを被ったまんま
全て価値あるもの 思想も 猜疑も 友情さえも
一緒たくれ
1500度の火室へ 打ち込むのだ
にぶる
圧力計 指針
汗汁に漬る
仕業服
前途はまだ遠い―
…とまあ、ほぼ全頁に渡り「国鉄時代」そのままのような、ソレに劣らない内容が展開
またこの頃
千代田線霞ヶ関-代々木公園が開通
国鉄ではガスタービン動車のテストを再開している

「国鉄時代」がDVD付きとはいえ¥2,400
コレに劣らぬ内容が¥108で楽しめる読み応えはそうそう無い
今後も発掘できると良いな
今回はここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- 2014/11/22(土) 00:20:06|
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