




今旅の四国は早朝起きばかりで中々に堪える
4:45が5:30になったところで変わるものは無かった

昨晩も悪夢に魘され、断続的に目覚めて熟睡出来ず仕舞いだった

・高松 7:06発 →高徳線.池谷
3001D 特急うずしお1号 徳島行
四国最強のN2000系気動車

栗林から早くも通勤客で埋り始めた
その栗林発車後に検札
〈徳島運転所〉
列車は曇天下ね単線の細道を行く
今日は雨の予報だ
早起きが祟って板野までくたばる

↓8:04 池谷着
今日はこの駅を探訪しに来た
高松、鳴門、徳島各方面へのジャンクション駅


駅ホームはVの字形だが、高松方面と鳴門方面のそれぞれで別れていて、跨線橋で往き来して乗り換える

出口は跨線橋の中央から降りる
徳島方面へは単線で上下列車は池谷か徳島で交換の必要があり相互間は1列車しか入れない

これは鳴門方面も同様
到着列車は特急の他、普通列車にキハ47や1500系等多彩にわたる
そんな池谷を歩き回り、撮影して堪能した

・池谷 8:43発 →鳴門線.鳴門
954D 普通 鳴門行

1500系気動車2両編成は転換式クロスシートで安心のアコモ
右手には蓮の葉が広がり、教会前辺りから一寸川が沿う
こういう列車に乗っていると、バースデーも良いが、18きっぷも良いな、と思う
↓
9:00 鳴門着
来た編成ですぐ折り返す
・鳴門 9:04発 →鳴門.高徳線.徳島
959D 普通 徳島行
終着まで所要43分と意外に長い
草木と建物に挟まれた細道を行く
前の席に乗ってきた少女がスマホを窓に立て掛けた
何かと思ったら自撮り機能を鏡代わりに髪をセットしていた
池谷で10分待ち
特急うずしおが徳島へ先行するのを見送った
(見逃した)
待っていた徳島からの特急はキハ185だった
高徳線も住居に挟まれた細道から田んぼに挟まれた路へ抜け出て川幅の広い吉野川のトラス橋を渡る
高架線で町入ると右手から徳島線が合流
↓
9:47 徳島着
4分乗換

・徳島 9:51発 →牟岐線.牟岐
5051D 特急 むろと1号 牟岐行
国鉄型キハ185系2両編成

この列車は指定席など取らずともスカスカだったりする
国鉄型は何故か落ち着く
そんなところで即検札
〈徳島運転所〉
南小松島を出ると右手に田園風景
手前に用水路代りの川
奥手から手前に迫ってくる山を隧道で通過
那賀川を渡る橋梁は歩道が併設されていた
阿南を出て長閑かな田園風景

曇天ながらも雄大に聳える緑の四国山地を眺めながら桑野へ
列車はローカル特急らしく、長閑かな田園風景を軽快に飛ばす
山路へ入り速度を落としつつ阿波福井を通過し、山の森と隧道へと入る
由岐から長めの隧道が続き、抜け切ると町へ出て日和佐へ
山路で山河内を通過
山々が近く、こちらを挟む草木は車体に触れそうな程
↓
10:59 牟岐着
6分乗換
・牟岐 11:05発 →牟岐線.海部
4537D 普通 海部行
転換式クロスシート装備の1500系気動車単機の乗客は10人といない
冷房が少しキツい
左手に太平洋が覗けるが、直ぐに山路と隧道に入る
今日はそこそこのんびりしているのが良い
↓
11:19 海部着
先に阿佐東線が延びているがバースデーは無効
なのでここで1時間以上待ち
取り敢えずトイレ
特急.普通とここまで一緒の列車にのっていた覚えのある男性とすれ違い
「乗り鉄ですか?」
「まぁそんな所です」
彼方も同じなのだろうか
昨年、駅前から歩いて海を見て、1周して川があったのを思い出した
今日は雨の予報だったが、まだ保っており、川を眺めてぼんやりしたり髭を剃る事にした
ここまで来ると東京とは桁違いの静けさで、川の流れる音はハッキリ聞き取れる
トンボも飛び交って季節の移り変わりを感じた
ウグイスの鳴き声も残っていた
帰りに途中のスーパーで昼飯の弁当を買った
予報に反して晴れ間が見えた
・海部 12:33発 →牟岐線.牟岐
4552D 普通 牟岐行
ここまで来た1500系で折り返す
阿波海南だったか
先の男性がいた

鯖瀬から海が見えた
1500系は屑物入れがある
先の飯食って捨てに行くと先の男性と会釈
↓
12:48 牟岐着
4分乗換
・牟岐 12:52発 →牟岐線.徳島
5054D 特急 むろと4号 徳島行
やはり牟岐まで来た編成で折り返す
即検札
〈徳島運転所〉
実は先の特急から海部まで一緒だったその男性は、俺の事を知っていて吃驚
顔は出しとくもんだと嬉しくなってしまった
男性はお墓参りだったとか
(うろ覚えでスンマセン)
ういろうご馳走様です
m(_ _)m

日和佐から右手に川が沿ったが隧道に入ってしまった
本当に予報に反して晴れていたが、行く先に暗雲が見えた
国鉄型特急でボックス作ってのんびり
中々に今日も贅沢だ
臨時駅の田井ノ浜は砂浜に直結していた
四国の海は綺麗だ
由岐から山路
エンジンを唸らせて勾配を行くが、これまたのんびり気分
山路から田園風景から住居とやや目まぐるしく路が変化を見せる
牟岐線は意外と乗り甲斐がある
乗らず嫌いの方などは一度乗ってみていただきたい
阿南から桑野川を越え、右へ曲がって左へ蛇行して海に繋がる那賀川を渡る
稲穂が風に波打っている
左手を四国山地に回り込まれた田園風景をトコトコ行って羽ノ浦着
↓
14:02 徳島着
1時間弱待ち
ネットとトイレと撮影とみどりの窓口で時間潰し

・徳島 15:00発 →高徳.徳島線.阿波池田
4007D 特急 剣山7号 阿波池田行
先の男性とは途中まで行程が同じようだ
デビュー間もない北斗星やゆうづるなどに乗車したという羨ましい話を聞かせていただいた

列車はむろとと同じくキハ185系だが、車内のアコモは四国特急で最も古く、席間に肘掛けが無い
高架を渡り佐古から徳島線へ入る
石井発車後に検札
〈徳島運転所〉
田園の向こうの四国山地を広く眺める
田んぼに鶴がいた
アヒルじゃないのは確かなので鶴だと思う
田んぼに鶴は余り見た記憶が無い
男性に四国には「山地」と「山脈」がある事や、剣山、石鎚山は天気が良くないと見れない事を教えてもらった
ガイドさんみたいな方なので「ガイドさん」と勝手にネーミングしてみる
阿波山川から吉野川が沿う

草木が生い茂り中々見渡せない
四国山地は徐々に近づいている感じで、偉容を増しているようだ
終盤にきて吉野川は渓谷の趣すら感じられる
↓
16:16 阿波池田着
4分弱乗換
雨が真面に降っていた

・阿波池田 16:20発 →土讃.予讃線.宇多津
50D 特急 南風20号 岡山行
2000系のグリーン車で早速ボックス作ってのんびり
この体勢は最早お気に入りであるが、コレがラストグリーン車
昨日も帰った路を今日は雨の中を行く
ガイドさんに教えて貰って坪尻駅の「ラブベンチ」を見る
…誰向けなのか
山路を抜けて靄の平地を疾走する
四国の主力は直線での速度そのままに勾配、曲線とあらゆる地形を攻略する
琴平の本降りは車窓に傷を重ねる
予報の割には保ってくれた方だろう
意外にも俺の前の席にその琴平から乗客
↓
17:03 宇多津着
30分待ち
ガイドさんとはここでお別れ
ありがとうございました
(´・ω・`)ノシ
暫くネットを眺めていたら、東海道新幹線車内で焼身自殺を図った男と巻き添えで亡くなった方がいたニュースが大分流れていた
こういう場合、死んだ人間より乗務員の対応が如何だったかという、半ばバッシングが行われるのが大半だったりする
北海道の車両火災の件を思い出したが、今回はどうだったか
(-.-;)

・宇多津 17:35発 →予讃線.高松
1024M 特急 いしづち24号 高松行
毎回同じ事をやっているのは気のせいじゃないだろう
然し8000系は車内外共にスタイリッシュなデザインだ
↓
17:55 高松着
17分待ち

・高松 18:12発 →高徳線.徳島
3023D 特急 うずしお23号 徳島行
今朝くたばった区間をN2000系で往復リベンジ
車内は帰宅客で埋り、栗林でも乗ってきた
安心の指定席
凄いぞバースデー
栗林を出て高架を徐行して琴電をオーバーパス
オレンジタウン発車後に検札
〈徳島運転所〉
基本的には田んぼと道路、建物を含んだ平凡な田舎路
通勤路線として確立しているのが納得出来る
三本松から住宅路を抜ける
四国山地は悪天候の靄で殆んど見えない
引田から緑一杯の景色に早変わり
両脇を林に挟まれる
板野へ向けて山を登る
エンジンが唸る
越え切って板野へ
薄暗く、雨粒が流れる車窓に一面の緑の絨毯
列車は急ぐ様に勝瑞へ走る
池谷の通過に気付かなかった
気付けば半数以上が降車していた
右手から徳島線高架が合流して佐古を通過
↓
19:27 徳島着
さて、5分で折り返せるかな?
・徳島 19:32発 →高徳線.高松
3028D 特急 うずしお28号 高松行
残念! 3分延発
真っ暗で何処か分からない、板野より手前で検札
〈徳島運転所〉
今日のラストランナーが夜の雨天下をブルブルと行く
先の下り列車の半数と乗ってない
四国は特急でも各駅で車掌が切符の回収に走る
忙しく大変そうだ
最早駅の通過すら見えない程の速度と暗闇
BGMにサイモン&ガーファンクルを流し、静に時を待っている
栗林ともなるとそこそこの街灯がその存在を示す
次で終着
四国も終りだ
何だか怒涛の様に駆け抜けた様な3日間だった
色々一杯あった気もした
海でボーッとしたりもした
でももう終りだ
やりたい事をやれる内にやっとかないと後悔する以外無い事だけは分かった
その為には多少我儘にもなろう
それが自分の為だ
旅して良く分かった
↓
20:39 高松着
この後の事があるので取り敢えずここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
オマケ
- 2015/06/30(火) 21:09:07|
- 鉄旅
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