jtrain vol.59 2015.Autumn¥1,389+税 イカロス出版
新刊です
ファンやジャーナルが新型特急だの国鉄型特急だの目新しさのない中で今誌は客車編成の歴史をたどる1冊
またも鉄道史に触れる書籍に出会い、それに留まらぬ今誌は読み応え抜群だ
同輩のオハニ兄さん曰く
「旧型客車こそ鉄道の原点」
その言葉を体現する1冊でもあった
そんな特集
「客車列車今昔」
1970-80年代「客車列車」編成バラエティ&編成記録
と題して旧型客車を充当した急行列車群を取り上げていく
列車名を羅列していくと
銀河、桜島・高千穂、日南、紀伊、瀬戸、十和田、雲仙、きたぐに音戸、津軽、西海、阿蘇、くにさき、かいもん、みやざき、
だいせん、八甲田、鳥海、能登、白山、ニセコ、狩勝、さんべ、大雪、利尻、…
特徴的なものを取り上げたというが、何と列車の多いことか
今日の鉄道などは貧相すぎて比べるべくもない
今誌でも「バラエティ豊か」と評価している

印象的なのは掲載されている写真の大半はEF58が牽引している姿が目立つということ
急行牽引を多く務めたEF58はやはり客車時代のエースと呼ぶに相応しいのだろう
そのスタイリングも秀逸だ
以降の記事は
・「3等座席緩急車」スハフ43/特急用スハフ42/オハニ36の足跡をたどる
・旅客を運んだ「荷物列車」
・「荷物列車編成記録 42」
・「高崎線2321列車」


常に旧客やゴハチが目白押しだ
旧型客車は組み方も自由ということが今誌で分かり勉強になった
ヱヌゲに活かせる内容で今後の旧客の扱い方を考えるに便利な1冊だった
今回珍しかったのは
「KATOに訊く 客車列車N製品のコンセプト」
どのように客車列車セット製品などをリリースしているか、その苦労といった記事内容も去る事ながら、

「N.」を出版しているイカロス出版だけあって、模型の画像もクォリティーが高い
「寝台特急「北斗星」 そのディティール」は臨時「北斗星」を解説

全室ロビーカー連結のこの列車に乗れなかったことは残念
その北斗星の客車の出自は食堂車が元サシ489だった他、各客車も元は九州ブルトレの物だったことが知れて
客車に歴史ありと感心せざるを得ない
「豊田車両センター189系 歴代「あずさ」"色"の集い」
は「グレードアップあずさ」への塗色変更も記憶に新しいM52編成を含む豊田の系M50-52編成の出自を取り上げる



「ムーンライトながら」にも充当された元田町のH編成も国鉄色のM51、GUあずさ色のM52編成に変貌したというのは
当時を思い返すと意外とも言えた


というかどういう訳でそうなったのか、その御蔭で「ながら」の居住性は185系へと大幅ダウンという憂き目に会っているのだが…
今誌はこんなところ

このDVD欲しいっす
今回はここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- 2015/08/30(日) 00:26:30|
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