はまなすにおけるB寝台は寝台特急で云えば「ロイヤル」だ

リネンは言うに及ばず、カーテンの完全仕切り、完全消灯の車窓からの夜景を望めるのははまなすではこの設備だけだ
おやすみ、おはよう放送もこのB寝台だけは特別扱いだ
その快適性は乗り比べてしまえば「パーフェクトカーペットカー」
大枚を叩いただけにプライバシーも桁違いだ
かつてはまなすのB寝台で往復したことがある

しかも乗車券は「北海道&東日本パス」利用だからお得な事この上ない
これが出来る点でも「北東パス」と「はまなす」は理想的なきっぷと列車だ
はまなすは14系を主とした編成のため、寝台車にも発電エンジンを積んだ車が連結されている


発電機のほぼ真上なら、ブルブルと音だけでなく、振動も伝わってくるサービスが味わえる
その味わいもまた一興
俺は難無く眠ることが出来た
眠ってしまったとでも言うべきか…
また、2号車や増21号車に使われる24系は25形

金帯の客車がその編成の美しさを際立たせ、「はまなす」という名列車の格を上げている
「はまなす」に乗るなら、まず混雑する自由席に乗るだろう


経済的に余裕が出て来たら指定席「ドリームカー」や計画的に「カーペットカー」で快適な旅を目論む
その経済力がもっと付いたなら、寝台は憧れから現実の設備になる
その味わいは「格別」だった
これがあの「はまなす」か?
まるで初めて乗る列車と思わせる程に楽しかった


そもそも、はまなすのB寝台往復を思い付いたのは、北斗星とトワイライトの開放B寝台往復をやって、
「豪華寝台特急」ではなく「急行」でやってみたくなったのだ
そこまでやったら、次に「はまなす」をやるときは好きな設備で行けばいい
どんな設備でも「はまなす」という独特な列車の旅情を楽しめるだろう
そんなはまなすが最後の開放B寝台を繋げた列車になろうとは誰が想像しただろうか?
しかも「急行」が、である
最盛期を知らずとも、あけぼのくらいのブルトレを経験したことのある身としては、世の中とはこうも残酷なものか
と思わずに入られない

「はまなす」はブルトレではないという方も多いだろうが、それでも「はまなす」は寝台車を繋げたブルトレの最後の姿、名残だ
それが消える
最早言葉も無い
さようなら、はまなす

なるべくならそうは言いたくない言葉と列車だ
簡易リクライニングも、元グリーン車のシートも、カーペットも、寝台もあるだけに、
現代においては快速以下には設定できない列車だったろう
そんな理想的、究極の夜行急行列車「はまなす」
理想のない世界は余りにも虚無虚無しい
快適性にも経済性にも欠いた新幹線はただ世界を悪化させただけだ

「スイート」も「ロイヤル」も「ツインデラックス」も「シングルデラックス」も「ツイン」も「シングルツイン」も「シングル」も「ソロ」も
「プルマン式A寝台」も「プルマン式B寝台」も「開放B寝台」も「ゴロンとシート」も「ノビノビ座席」も「カーペットカー」も「ドリームカー」も
無い世界に何の意味があるというのか
今回はここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- 2016/03/21(月) 20:00:32|
- 鉄道
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
席の種類が雑多であるのも夜行の伝統の一つです。
個人的には「ドリームカー」に乗りたかったですね…。
前の記事でも紹介していましたが、はまなすからの乗り継ぎで2429Dに乗る計画も立てていただけに廃止は残念です。
- URL |
- 2016/03/22(火) 11:31:17 |
- 川崎オリオン #8iCOsRG2
- [ 編集 ]
ドリームカーの快適性も捨て難いものがありました
あらゆる可能性を秘めた夜行列車を無くすというのは、鉄道の可能性やバリエーションを無くすことそのものなのですね
はまなすの廃止は本当に残念でなりませんし、北海道新幹線の不要性は確たるものでしょう
新幹線では旅の先が続きません…
コメントさんきゅです
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- URL |
- 2016/03/22(火) 23:44:58 |
- カサレリアの種馬 #-
- [ 編集 ]