JRは生き残れるのか 人口減少時代のJR7社の未来
¥1,400+税 梅原淳 洋泉社
ザックリ言ってしまえば、こういう「生き残れるか」系の本は誰が書いてもつまんねー話にしかならないんだな、と
でもそういう現実があるのも事実で、「世の中は厳しいって事を受け止めないとアカンよ」というのは生きてく上でも重要だよな
というのも間違いないでしょう
ただ、著者さんが元銀行マンだったことはポイントの一つで、結構具体的、説得力のある数字を提示しているので
そういう意味でもやはり「受け止めないとアカンよ」っていう姿勢は必要、と勉強に「は」なります
「は」なんです
それこそ一人一人に持論もあるでしょうから、
「俺はこういう風に考えている お前はどう考える? どうする?」
ってなことを、この手の本はこちら側に問いかけているのかもなー、と
「手を拱く」を含めて一人一人がどう考え、選択して、行動に移していく
鉄道に限らず、少なくとも身近な社会に対してそういう事をコツコツ積み重ねていく日々を積み重ねていく
アクションしていく
じゃないと年食って死んでいくだけで、何も面白い事なんて無いんだぞ、ってとこまで考えたりしました
じゃあ具体的には?
って言えば、別に大した事はなくて、鉄道で言えば、「今の内に乗れる列車や路線を楽しむ」程度でも良いでしょうし、
模型で時代を懐かしんだりでも、「個人が鉄道をどう考え、楽しめるか」ってことにはなると思います
ローカル線のサポーター制度に身銭切ってでも「この路線を残したい!」なんて粋じゃないですか♪
さて、よく「JRは民間会社なんだから儲けを出さないといけない」なんてよく聞きますが、個人的には
「よくそんな無茶が言えるなぁ」と思うのです
山手線を例に出すまでもなく、首都圏の鉄道は編成が比較的長ければ、ラッシュ時の混雑度も酷い
僕様の地元のTXだって6両1編成ですが、ラッシュ時は凄まじいものがあり、だからこそ順調に毎年黒字を計上し、
新型車両導入だって出来ちゃう
でもコレって逆に言えばそのくらいじゃないと儲けなんか出やしないし、札幌ほどの都市の路線ですら赤字なんて言うんだから
鉄道単体での商売なんて小売業以上に割が悪い訳です
そこにきて、例えば「東」の東京駅の新幹線ホームの立ち番なんて1面に対して2人だけ
土地を問わず「窓口」は次々に廃止
ランニングコスト削減による利益確保は重要ですが、人件費を削ってまで得た利益ってどれだけの意味があるんでしょうか?
「西」に至っては安全設備への投資も不十分とも聞きます
結果は北海道が示してしまいましたし、「東」「西」に於いても僕様なんかより詳しい方々は多いでしょう
この手の議論は結構長続きしちゃいそうで面倒臭いのでwこの辺にしておきたいのですが、この本を通じて考えたことを言うと
「「インフラ」とかじゃなくて、国から地方までの行政からユーザーたる我々に至るまで、
全てが共有する「ツール」として扱って鉄道が存続出来ないかなあ?」
と
「?」…って程度です

鉄旅は勿論の事、毎日の列車通勤が楽しかったら言うことなしですよね
今回はここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
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- 2018/06/09(土) 07:16:18|
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