

2019.6.18(火)
東京の夜の温い空気と湿気が少し肌をベタつかせる
真夏になったらもっと厳しいだろうから、ましな方かとは思う
夜行列車ならではの気分を損わない旅立ちだ
21:36に東京に着いた時には「彼」は入線済で21:38には乗車できた
出雲市とはえらい違いで、こうあってほしいものだ

・東京 22:00発 →東海道.山陽.宇野.本四備讃.予讃線.高松
5031M 寝台特急 サンライズ瀬戸(出雲)
発車前に検札
〈東京車掌区〉
個室で着替えてゆっくり出来るのはよいが定刻を過ぎても発車しない
品川辺りか、車両点検という事でビビったが4分延発で済んだ
夜の東京が流れる

俗世間から離れる気分のこの列車
かつての北行ブルトレを思い出す


旅立ちから個室「ソロ」、Beatles、珈琲の優雅な時間が始まった
延発が帰宅列車のスジに絡んだか、有楽町を過ぎたところで少し足止め
走り出すと車窓は電車線や留置線を軽めに流した
品川を過ぎるとシフトアップ
都会のギラつきが収まった
多摩川で高層住宅群のイルミネーション
夜行列車からなら悪くないと思った
リネン類を腰当てに胡座を掻いていると、グイグイと加速感が伝わってきた
横浜22:33は9分の延発

次は熱海だ
車内を軽く散策
ミニラウンジは先客が軽く盛っていた
「シングル」上下を覗いてみたが、特に広いとも思えず、「ソロ」以上の魅力を感じなかった

親子利用されていた「シングルツイン」の方が…
という感じだ
ちなみに俺のガタイは1.74m、0.067t
今月で18歳300ヶ月を迎える
ドアを開放している客が少なくなかった
俺は自室に帰ってドアを閉め切って引きこもった
大船を22:47に通過した
23時に平塚を通過してモーターの唸りが聴こえた
今日初めての本格的特急走りに入ったのは、平塚までの帰宅列車群をかわし終えたからだろう
遅延もあるからノッチ入りっ放し、モーターは唸りっ放し
曲線で少し体が振られた
酒匂川で一旦減速、再加速
7分延を報せて「おやすみ放送」
相模湾の区間に入って減速
伯備線を想わせるリズムを刻んだ
熱海23:29着、23:32発

9分が縮まらないまま東海にバトンタッチ
丹那隧道を抜けて「寝台特急」の走りに入った
これが良い、と思う
下りサンライズは東海管内を三島、富士、静岡、浜松に停車する
新幹線とは違って静岡には用があるらしい
静岡県は曇っていた
新潟で震度6というニュースを知った
身勝手に来週末を心配したが、取敢えず訳が分からなくなった
工場群を眺めながら吉原を通過
日付が変わった
住宅のイルミネーションを眺めながら富士川を渡り、富士川を通過
東海道本線全線を貫く在来特急の生き残り
「サンライズエクスプレス」の走りを楽しむ
前方に支障があるのか速度が維持できない
静岡までに遅延が12分拡大して0:31着、0:32発
東京から2時間半
濃い時間を過ごしている
浜松1:21着 1:23発 11分延
次の客扱、姫路までにはこの遅延はどうなっているだろうか
空いたミニラウンジに少し座る

走行音だけが流れる静寂
1:47 豊橋で運転停車
少し横になって休んだ
身体を起こしたら3時を回って関ヶ原を走っていた
ジオラマのような田畑と伊吹山地の山々
曇天が下りてきたか、遠方が霞んでいる
上り線が離れ、留置線が広がる

抜けた先の米原に3:22運転停車
西日本管内へ入る
向かいのホームに221系が佇んでいた
「新快速」の線区で4M10Tが加速をかける
また横になる
(。-ω-)zzz…
曇天だが明るくなった
5:20を回って山陽本線.御着を通過
5:26 姫路着

5:28発だったが「時間の問題」だろう
約1時間で岡山だ
頭上を新幹線が交錯、損保川を渡って竜野を、続いて相生を通過


田んぼは小さな稲が植えられていたが水鏡になっていた
腹が減ってきたが、ここは我慢のしどころ
少し先の山に下りてきた靄が絡む
上郡から高架が生えて智頭急行線が右へ別れた
線路は地形を選び、クネクネうねる
軽い山登りで遠目だった靄と絡む
6:08 自動の「おはよう放送」が始まる
続いて肉声で定刻運転と岡山への案内が為される
熊山を通過した
少しずつ降り支度を始める
岡山で津山線のキハ47を見る

来る所に来た、と思った
東京から約8時間半
今日これから、先は長い
だから夜行列車は凄く、素晴らしい
サンライズは「ネ」だから横にもなれる
しかも個室
これぞセレベストの入口
6:31 後方の「出雲」を切り離して定発
宇野線へ入る
世間は「日常」を始めた
俺は「非日常」の真っ只中
茶屋町から本四備讃線に入り、今年2度目の本州脱出を図る
瀬戸大橋に至っては約3年振りだ
列車は高規格路線で加速する
連続する隧道の先に高鳴る
児島でアンカー、JR四国が列車を預かる
橋の高さ
海の深さ

個室から眺めて渡る瀬戸内海は最高だ
遥々来たぜ、四国
寝台特急があればこそだ
でっかい北海道も良いが俺はこっちが本命だ
(σ・∀・)σ
坂出から予讃線で終着を目指す
連続するボタ山
霞みながらも日光が熱を持って射す
今日は暑いのだろうか
朝の仕業で車両が出払っているだろう運転所をかわしながら終着放送

↓
7:27 高松着
…!?
まさかまさかと思いましたよ!?
取敢えず四国は「再開」から始まりました
サンライズ瀬戸はここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- 2019/06/19(水) 14:53:11|
- 鉄旅
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0