2020.3.5(木)
雪が本降りの中、中国ローカル線の要衝とはいえ、
以前は無人だった筈の備後落合駅に「制服」を纏ったエネルギッシュなご老人がいた
約15分の空き時間の中で列車案内を兼ねたガイドを行う、元機関士の方だという
これから通る木次線の険しさ、勾配、スイッチバック、歴史をガイドしてくれた

特に木次線を消してはならないと立ち上がり、ガイドを行っているという
昭和40年代の備後落合のジオラマもあり、7線ある構内、宿舎、転車台

やはり此処が中国ローカル線の要衝である事を教わった
木次線と備後落合
人一人いるだけで随分印象が変わった
お薦めであり、「灯」が点いている今の内に触れてもらいたい
要衝である事も感じられる

・備後落合 14:41発 →木次線.宍道
1462D ワンマン普通 宍道行
関西本線以来のロングシートのキハ120

しかしがら空きなのでどうとでも楽しめる
木次線、この一列車で81.9キロながら3時間近い長丁場

列車は雪景色の中、勾配に喘ぐように細い路をゆっくり進む
途中、有名な赤い橋梁とループ橋を眺められる所で徐行してくれた





高度は鉄道の方が高いが、路線はループ橋を回り込んで下る
隧道、スノーシェッドを潜って一旦停止

運転士がブレーキハンドルを持って反対側の運転台へ移動
進行方向を逆転して出雲坂根へ入線


更に進行方向を逆転して木次線を先へ進む
これまた有名な出雲坂根の三段スイッチバックである
駅名が示す通り、既に出雲の国に入っている

先の隧道とスノーシェッドがサミットだったようで、この先は下り勾配
今度は抑速でゆっくり進む
八川辺りからは雪も止み、残雪も無くなっていた

空だけは相変わらず変化を続けている
出雲横田で2人降りて乗客は自分含め3人
亀嵩は蕎麦屋が有名だったが人の気配がしなかった
切り立った、高低差のある景色は面白いが、表定速度の遅さは致命的に思う

移動手段としては現実的、実用的ではないし、速度制限への考え方が最早古い
既にある「おろち号」の様な観光路線としての活躍に希望を託したい
その為にも他線と合わせてアクセス、アプローチしやすいダイヤを組んでいただきたい
川だけでも良い流れが眺められるのだから

かつての「リゾートしらかみ」の〈蜃気楼ダイヤ」で各駅に降りやすくするとか、地元業者が乗り込み車内販売があると理想的
そうすれば亀嵩で蕎麦も食せる
ちなみにこの先は俺にとっては「鬼ダイヤ」
16:43 木次着 17:00 発車
此処は町になっていて、木次線の要衝だった
17分の停車は木次からの利用者向け見える
ここからは中国山地を抜けた平地を駆ける
出雲大東で木次からの客の大概が降りた
渡った川は斐伊川の支流といった所だろうか
加茂中で列車交換


山の斜面を竹林に挟まれる、まだ山路が残っていた
山路の最中に南宍道があり、最後まで山の路線だった
↓
17:37 宍道着
出雲市方面の列車は7分前に発車するという「鬼ダイヤ」
これで「青春18きっぷ」の旅は終了
続けると今日のお宿の始発に間に合わない

宍道の駅舎、待ち合いスペースは改装されていた

・宍道 18:02発 →山陰本線.出雲市
1017M 特急 やくも17号 出雲市行
「ゆったりやくも」381系で一区間乗車
これでも時間的には割とカツカツ
前に座席の無い不思議な座席に座ってみた

広いんだが落ち着かないというかw
約10分の中に意外と振り子機能の出番があった
しかも速い

通過駅は「スルー型」ならそのままだが、直江のようなそうでない駅では減速を強要される
終着チャイム、アナウンス中に斐伊川を渡り、高架へ一畑電車と並んで終着

↓
18:14 出雲市着
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- 2020/03/07(土) 10:00:00|
- 鉄旅
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0