2020.7.4(土)




8時過ぎに目覚めてTVを点けたら驚いた
熊本で車が水没していた
宇和島市にも土砂災害警報が出ており、すかさずJR四国の運行情報を確認したら松山迄の路が閉ざされていた
昨日心配した凶悪天候は今日、今、この時、現実になった
そんな昨晩のお宿
「宇和島ターミナルホテル」
何とか使えるホテルだったが、取敢えず9時頃にチェックアウトした
駅で状況を確認したら、予讃線だけでなく、江川崎で雨量が規定値を超えたという事で、高知への迂回も叶わなくなった

土砂災害の可能性がある訳だから代行輸送なんてのも望める筈もなく、中々記憶に無い「陸の孤島」状態を経験する破目になった
駅の発車案内表示も時間が経つにつれ更新され、午前中の列車を運休することを知らせていた
線路の点検は雨が止まない事にはその出発もできないという事で、特段見通せる事は何も無いまま時間だけが過ぎていった
昼まで止まない予報だったので、その辺は諦めてのんぴり構える事にした
当初ホームにいた列車は引き揚げてしまった
昨年は徳島線をポシャり、今年は宇和島足止め
四国さんは割と俺に酷しい
昼飯はベンチでサンドイッチになってしまった
そしてやはり俺は2020年の野郎は絶対に許さん
12時を回っても雨は止む気配が無い
前線が停滞しているのが厄介で、通り過ぎるのを期待できない
…が、動きがあった
線路点検が終了し、12:16の普通列車から時刻は兎も角、出せる「見込み」となった
松山迄の指定券は出せないものの、その先の指定券は取れる、という事で発券して構える事にした
12:30に列車が入線、運休となった先発の普通列車の救済も行い、地元の制服学生も乗り込んだ

・宇和島 12:55発 →予讃.内子.予讃線.松山
1066D 特急 宇和海16号 松山行
2000系+N2000系2両の3両編成

2000系は木目調の床面と妻壁、黒の窓框などのリニューアルを施された2105で、N2000系と比べても居住性が向上している
発車時、雨は止んでいた
特段アソパソマソ要素の無い車両なのにアソパソマソ放送が流れた
北宇和島で列車交換


景色は早くも山が迫ってくる
運休の理由は伊予吉田での雨量が規定値を超えた事としていたが、川の濁濁っぷりを見たら納得せざるを得なかった

検札は最近流行りの「見るだけ」
山路を抜けると列車は卯之町から「本気」を出した走り

その後の山路なども幸い問題は無いようで、松山からの接続も心配無さそうだった
内子線に入り、ボタ山をそのまま大きくしたような山

標高が1000mあるのだろうか、頭を雲に喰われていた
内子では高架から町とその奥、向こうに広がる山地が見晴らせた

斜面に土台と建物が見えた
終着前に信号で一旦停止した
↓
14:19 松山着
同一ホーム縦列停車でサクッと乗り継ぎ

・松山 14:23発 →予讃線.壬生川
22M 特急 しおかぜ22号 岡山行
前に高松行いしづち号を連結

今度はガチの8000系アソパソマソ列車で、指定席の濃さが凄い

それには構わず、こちらは今日のグリーン車寛ぎタイムスタート
左手は海だった

初日以外はグレーのままだった気がする
列車は菊間から左、左と傾き、右へも傾くが、僅かのみ

路線は高縄半島の淵に沿うように敷かれているが割と蛇行する
大西で信号待ち停止
8600系と交換した
高架で今治の街へ入った
右曲線で先頭車が見えた
↓
15:15 壬生川着
13分で折り返し予定
4分延のアナウンス
単線故か、予讃線特急は遅延しやすい
遅延は列車交換の遅延に繋がり、関わる列車に影響を及ぼす
壬生川
仮にここを目的地にしたとして、やれることは特に無さそう

・壬生川 15:28発 →予讃線.松山
13M 特急 しおかぜ13号 松山行
後に高松始発のいしづち号を連結した8000系
アソパソマソでないというだけで先と同じ
多分大西で8600系と交換した
編成数を考えれば今旅で彼とは縁がない事になる
松山市に入って海が見えた

曇天の中に晴れ間があって明るくなり、少し青く、底が見える澄んだ海になった
↓
16:17 松山着
まず今旅最後の発券
続いて温泉は駅前
「喜助の湯」

レンタルバスタオルして¥700+250
今旅最初で最後の温泉は染みた
しかし訪れる度に内装や設備が変わってる気がするがどうか
時間が来たら買い物してホームへ

・松山 17:37発 →予讃.本四備讃線.児島
28M 特急 しおかぜ28号 岡山行
最早いつもの8000系
グリーン車貸切り
天気は随分良くなった
高縄半島で一等大きな山は高縄山

これまた半島を形成するからか、幅がある
986m
少々早い晩飯
駅弁が見当たらないのでコンビニで「それっぽい」物を
「松山どりの鶏そぼろ丼」
具材を自分乗せるタイプ
温泉卵が良い感じに旨かった
疲れたか気絶

18:30を回って曇天が増してきた
新居浜だった
しかしこうやって特急のグリーン車を使ってみると2列×1列が相応しいと思う
「バースデー」は勿論、今回の「四国グリーン紀行」
20K/4日は高くない
誕生月以外で四国をじっくりやりたかったらこのきっぷだろう
しかも快適
右手の1000m級の山々は煙に巻かれていた

海と山地の向こうで出発したであろう「出雲」を思った
終盤は色々違ったが楽しかった
19時を回り、伊予三島、川之江に停車

川之江ではEF210貨物を躱した
尖って見えるボタ山の頭が雲に突き刺さっている


魚の「カマ」のような山もいる
四国は色々な形を持っている
19:30を回って観音寺
対向に8600系のしおかぜ
何故こうも8600系に縁がないのか、という点では歯痒い
宇多津で1人乗ってきた
前3両が高松へ離れていった
俺は今日、瀬戸大橋を3回渡る

貫通ドア上のディスプレイには瀬戸大橋の観光案内が流れた
プレイヤーから「いい日旅立ち」が流れてきた
↓
19:53 児島着
13分待ち
これまた少々遅れている

・児島 20:06発 →本四備讃.予讃線.高松
3159M 快速 マリンライナー59号 高松行
四国5000系のグリーン車を利用

室内端に荷物棚があって、座席の形状が細かく違う程度で、東日本の普通列車グリーン車と大差無い
昨年までは先の列車をいしづちに移って高松に入っていたが、それでは時間的に早すぎるきらいがある
かといって1本後の特急ではギリギリ過ぎで、「お宿」は入線済かつ夜食などの買い込みにもカツカツ
今回のパターンはそれらを解消する一番の手だと思う
室内が明るく、外は夜なので視認が難しい
先と違って瀬戸大橋を行く感覚に乏しい
坂出で各方面への乗換の便を図って終着へ
高松運転所に留置されている車両の大概は灯を落としていた
↓
20:37 高松着
この後は買い物して豪華な「お宿」に乗り込み
2020.7.4(土)はここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
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- 2020/07/05(日) 18:06:15|
- 鉄旅
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
今回行程お疲れ様でした。宇和島辺りが、かなり際どかったですね。
孤立の可能性すらある状況。こういう時に、状況判断力が試されると
いう事でしょう。もう季節に関係なく、水害懸念は考えておいた方が
良いのかも。
帰路の「サンライズ」は個室メインの寝台列車だった事が、ある意味
幸いしたと思います。個室なら、所謂「三密」は一応避けられますから。
共用のトイレとシャワーがネックでしょう。とに角使用後は、いつもより
入念な手洗いなを要するという事ですね。新型コロナ肺炎流行は、
もう暫く続きそう。拙者も様子をみて出かけたいとは思いますが、
例年より用心すべきは事実ですね。それと東海道筋の「MLながら」
今夏は運転見合わせになった様ですね。「やっぱり」感もする所ですが。
- URL |
- 2020/07/05(日) 19:23:31 |
- HAKASE(jnkt32) #-
- [ 編集 ]
宇和島ではこの程度で済みましたが熊本の惨状には言葉がない状態ですね
この先どうなることか…
サンライズについては同感でして、「密」の観点から今後個室寝台車の価値や昼行の座席車も在り方について
色々見直さねばならないかと思っています
MLながらもまたその辺り、残念ですが致し方無いのかも…
と、少々落胆しています
車両の厠は駅などの公共トイレと同様に捉えて、仰る通り手洗いなどを入念にするか、
除菌ウェットティッシュなどの活用がアリかと考えています
コロナ禍は中々収束の気配を見せませんね
行き先と時間帯、「密」を考えて行動すれば共生を含めてどうにかできるとは思うのですが…
コメントさんきゅです
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- URL |
- 2020/07/05(日) 21:00:01 |
- カサレリアの種馬 #-
- [ 編集 ]