2020.12.22(火)
出雲市駅南口にある「らんぷの湯」
施設が休みでなければ、俺は大概ここで旅の汗と疲れを流して、コンビニで夜食を買い込んでから列車に向かうことにしている
駅に降り立った時に雨風が強く、少々心配にもなった
遅延はともかく、途中で運休であっても俺は路頭に迷ってしまう
が、温泉を出たときには穏やかになってほっとした
そんなこんなだが、発車5分前の入線とはいつもながら忙しない

・出雲市 18:51発 山陰.伯備.山陽.東海道本線.東京
4032M 寝台特急 サンライズ出雲号 東京行
ようやっと今年4回目のサンライズ利用が叶った


荷棚のあるいつものソロ上段
今やコロナ禍の今日
「密」を避ける上でも、このような個室寝台車の他、かつてのブルートレインのような寝台列車の価値を見直すべきと考える
空調装置で換気はできるし、開放式寝台でも一定の距離は保てる
同じ目的で昼行列車に充てるのも、快適性の上でも申し分無い
従って、今晩も快適だ
ちなみに俺は車内で酒は呑まない
つまり夜行列車=休肝日である
夜行列車の消滅は俺の休肝日の消滅を意味する
(駄目人間)
即検札、という事はこの時点ではそんなに利用者はいないとみえる
〈米子車掌区〉
隣駅の直江で早くも列車交換
月は出ている
全消灯した個室をその明かりが時折、照らす
宍道で特急やくもと交換

サンライズ出雲はこの「イベント」が豊富
久々ながら、聴き慣れた「汽車旅」のリズムで山陰本線を走る
乃木でスーパーまつかぜと交換
高架を上がって松江の街へ入る
揖屋で信号待ち

荒島を通過後にここ一番の加速をかけて安来へ
19:54 米子着

珍しくこの段階で眠く、気絶しかかる
寝ても良いのだが、結局チャイムで起こされる
東山公園から減速して伯耆大山を通過
伯備線へのポイントを渡る
多目の雲が星を隠す
暫くは田畑の平地を行き、岸本を通過してから速度が緩む
残雪が多い伯耆溝口で停止して、3両の特急やくもを通過待ち

少し進むと日野川が沿う
窓框に肘を乗せ、身体を乗り出すように窓に寄せる
境界が曖昧になり、川を渡るときは「そこ」にいるような感覚になる
まだ20:30を回らない
街灯は次第に減っていく
山々の頭は空ごと雲に喰われて輪郭が見えない
こちらから高度を上げて雲に近付いた形になるだろうか、窓、街灯の光、右曲線で見える先頭、全てに霧がかかる

生山で特急やくもと交換
幾度と無く月を映す水鏡を渡る
霧から下がり、空は高い
足立を通過して21時を回ったことに気付く
右手から芸備線が合流して備中神代を通過
1100m超の大倉山の脇に上石見があるとすると、やはり大分高度が下がった事になる
布原でパノラマグリーン車の特急やくもと交換して新見へ
山陽側に出て灯りの量が増えた
空模様も冬の星座が確認できるくらいに変わった
備中高梁に停める意味が昔から分からないw

ただ、明るくはありますw
21:50でした
まだ街灯などの少ない、暗い所も多い
その「景色」を堪能できるのが寝台列車だ
夜行列車の旅は最高で、また旅に出たい
全く飽きる事がない
高梁川の平たい水面に月明かりでできた山の影が映る
場所によっては道路灯の光の並びも映る
総社を通過すると少々速度が増した
22時を回っていた

左へ曲がりながら、右手からの山陽本線と合流して倉敷へ
今回乗り込んで初の厠へ
3号車は俺だけのようだ
2000系やキハ187系の留置を眺めて岡山へ

前方のサンライズ瀬戸と連結する
岡山から益々の加速
乗り替わった車掌が駅の到着時刻を案内して今日の放送を終了した
やはり珍しく23時を回ったくらいで寝に入り、大阪到着時の勢いで個室のドアが滑って「バン!!」という音で目が覚めた

(ブレーキキツいなぁ…)
約90分程度の気絶で若干タルい
観覧車が赤かった

エビみてえ
暫くボーッとする
山崎のカーブをこなし、減速して京都を通過
石山を過ぎてから消灯した駅がちらほら
1:40 米原運転停車

乗務員が東海に交代
右曲線で前方のサンライズ瀬戸が見える
大概の明かりが消えており、利用率が高めかと窺える
ダブルパンタに頻繁なスパークが光る
レールが4本に分かれ、減速して無灯火の関ヶ原を通過
2時を回った
下り勾配を徐行、加速
「大垣」の電留線はこれでもか、というくらい車両をギチギチに詰め込み、駅は高速であっさり通過した
高速を保って高架を走り、減灯の岐阜を通過
2:28 下りサンライズと擦れ違い
3:16 豊橋運転停車

米原から走りっぱなしで、よくここまで来たなぁ、と
再びくたばる
酷い制動といつものドアの「バン!」で何度か起こされ、限界が来たら5:50
湯河原を通過した
まだまだ暗い
国府津を過ぎても木々が影になるくらいの暗さは、サンライズでは初めてというくらいの記憶

「深夜6時」とはこの事か
列車は貨物線を加速
渡り線を渡りながら平塚を通過して本線へ渡る
暗さはキープされている
茅ヶ崎から速度が落ち、外も徐々に明るくなる
大船では早朝出勤の方々の群
ここだけ見ると「以前」と変わらないが…
まだ太陽が顔を見せず、撮影困難な暗さ

ちょいちょい身支度を開始
6:44 横浜着

こちらの方が出勤客が疎ら

京急線に都営5500系がいた
右曲線で前方の車両が見える

…のを撮影するのはこの時期かなり難儀
東海道新幹線も頻繁に行き交う

東京に戻って来たことを実感

↓
7:09 東京着
有馬温泉を含めた関西私鉄と「青春18きっぷ」
それに今年4回目のサンライズもやれて良かった
因みに「18きっぷ」は後1回分残ってる
来年に計画ありです
今年の鉄旅とサンライズ出雲はここまで
ではまた~
(´・ω・`)ノシ」
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- 2020/12/24(木) 10:00:00|
- 鉄旅
-
| トラックバック:0
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| コメント:2
今年もお疲れ様でした。
今年はコロナのせいで大変でしたね。来年は収縮してくれる事を祈っております。今年は私が色々と提案したおかげで、殆ど縁のなかった関西の様々な私鉄に乗車されて大満足だったでしょうね。6月には名鉄や近鉄のひのとりに乗る等して豊橋から姫路まで私鉄で移動したり、今月は京阪や阪急、神戸電鉄に乗車して有馬温泉に行く等されてよい経験になったと思います。
そこで考えついたのですが、これから鉄旅をする時は、旅先で乗車した事のない路線があったら、積極的に乗車されてみてはいかがでしょうか?今後北海道や東北、中部や近畿、そして四国や九州に行った時に未乗の路線(JRや私鉄、三セク、モノレール、地下鉄、路面電車問わず)に積極的に乗車し、ゆくゆくは日本全国の全路線の制覇を目標にするとよいと思います。大変かもしれませんが、時間をかけてでも全路線の乗車を完了したら、達成感も半端ないと思います。ぜひ検討よろしくお願いします。
長文失礼致しました。
- URL |
- 2020/12/31(木) 20:47:28 |
- 関西私鉄の旅の提案者 #-
- [ 編集 ]
まあ気張らずゆっくりやって行きます
「知る知らずにかかわらず行きたい時に行きたい所に行く」
というスタンスが俺には楽しいので
言われてみて思い出しましたら、地方の現存する3セクは全部行っちゃってるみたいだし、JRは乗り尽くし
むしろ乗ってから岩泉線、屋代線、十鉄が廃止されたのは重かったし、弘南鉄道も廃止かもなんてのもハラハラしてました
じゃあ後はどこへ行っていないかというと、むしろ首都圏や関西の私鉄やら何やらと地方の地下鉄などですね
そんな俺に関西私鉄はいいタイミングだった訳ですね
楽しかったです
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
- URL |
- 2021/01/02(土) 00:00:54 |
- カサレリアの種馬 #-
- [ 編集 ]