
「JR東日本総合研修センター」だったか
新白河にあるその施設は重い業を背負った鉄な方々ならご存知だろう
会社の「主任研修」と称して2/20.21に行く事になってしまい、どうも規律の厳しい所らしく
辟易している
部屋外の普段着がスーツであるとかないとか
今現在忙しくしている原因の受験中の構内運転士試験が順当に通れば、此所に2ヶ月以上監禁される
緩い生き方が大好きな自分には何とも嫌な話である
せめて緩く素晴らしい切符の話でもして旅の気分を少しでも思い出し、現実逃避をしよう


「青春18きっぷ」 ¥11.500
・5日/人/回有効(1日/人/回あたり¥2.300)
・使用期間 3/1-4/10、7/20-9/10、12/10-1/10 が昨今の実績
・JR全線の普通.快速列車の普通車自由席に有効、乗り降り自由
・別途支払で普通.快速列車の普通車指定席の他、グリーン車自由席に乗車可
・特例区間を除く特急.急行列車の他、グリーン車指定席、他社線への乗車は一切出来ない
…そのルールがあまりにもシンプルな為、何とも素っ気なくなってしまったが
シンプルが故に鉄道初心者の勉強にもお薦めで、上級者は効果を最大限に発揮してコストパフォーマンスを無限に高めつつ鉄旅を堪能する
使う流れとしては改札.検札の際に人数に合わせて捺された判子の日付の0時-24時(電車特定区間は終電迄) 一杯を有効.乗り放題となる
つまり、1人で一枚を使いきるなら分割5回(日)でも連続5日間でも旅行が出来るし
複数人でも都合によって使い分けが効く
東京起点で見れば、18きっぷ1回分だけで北は青森、西は岩国辺りまで日着出来る
所定運賃と比べれば1日単価¥2.300というコストパフォーマンスは破格だ
「年齢制限(使用者条件)無し」で「日本全国のJR全線」が対象の切符としては
「秋の乗り放題パス」と並んでこの18きっぷ以外には無く、コストパフォーマンスは最大だ
しかし、一般の方々には「鈍行は時間がかかる」と共に新幹線等と比較しての「車両の(不)快適度」がまた
18きっぷを敬遠する原因の1つだろう
所謂ボックスシートと呼ばれるセミクロスシートや転換式クロスシートに着席ならば兎も角、混雑で立席を強いられたり、着席出来てもロングシートであったりだと、確かに旅の楽しさも皆無だ
しかし、完全ではないが「列車」や「やり方」をある程度知る事でそのストレスを軽減する事は可能だ


特に「18きっぷの代名詞」とも言われる「ムーンライトながら」を始め、同「えちご」「信州」(全列車が全車指定席)と往年に比べ削減の一途を辿り、その全てが臨時列車となりながらも
夜を徹して走るムーンライトシリーズは18きっぷをより活かす心強い夜行快速列車だ
各列車.車両の仕様.快適度の差は各自で調べていただきたいが、国鉄型ながらも特急用車両を使用した
(簡易含む)リクライニングシート座席で、東京.新宿-名古屋.岐阜.大垣.新潟.松本.白馬迄を
乗換無しで行けて翌早朝に出発地から離れたこれ等の箇所からスタート出来るメリットも絶大だ
東京からの場合「ながら」「信州」で九州、「えちご」で函館まで
日付変更駅迄の運賃+指定券+18きっぷ1日分で日着出来る
その際にかかる実質的費用例として
↓

・ムーンライトながら (東京→大垣.+東海道.山陽本線経由→熊本)
¥1.420(東京→小田原)+510(指定券)+2.300(18きっぷ1日分)=¥4.230

・ムーンライト信州(新宿→塩尻.松本.信濃大町+中央.東海道.山陽本線経由→小倉)
¥450(新宿→立川)+510+2.300=¥3.260


・ムーンライトえちご (新宿→新潟.+白新.羽越.奥羽.津軽.津軽海峡.江差→函館.森)
¥1.890(山手線内.新宿→高崎)+510+2.300=¥4.700
どうだろう?
日付変更駅迄の運賃は18きっぷ1日分を効率良く節約する為の手法だが
都合上や、遠方からの方が18きっぷ1日分を充てたとしてもコストパフォーマンスは絶大な筈だ
これ等を使い、帰省等の移動や各地周遊等、用途は多彩だ
昼行でも快速「妙高」(長野-直江津)「くびき野」(新井-新潟)を始め
東海.西日本.九州の転換式クロスシートを使用した(新.特別)快速、北海道での簡易リクライニングシートを装備した気動車等、地方程特徴的で快適な非優等列車が18きっぷのみで利用出来る



特にJR九州の817系あたりを初めて目にしたなら、本革をも使用した他に類を見ない
独特の車内外のデザインにきっと驚く筈だ
また、「リゾートしらかみ」「アンパンマントロッコ」等、別途指定券が必要なものの、時刻表の本文や 黄色いページに記された臨時列車の数々も旅を便利にしたり、それ自体が旅の楽しみにもなりうる

グリーン車についても、代表的な所(?)で首都圏に少し触れよう
普通.快速列車の「グリーン車自由席」であれば、グリーン券別途購入で着席出来る
料金は乗車距離50km以下が¥750、51km以上が¥950で、土休日は-¥200となり
それらを車内で購入すると+¥250
俺は高崎.宇都宮辺りから帰京する場合、ほぼ躊躇無くコレを利用する
普通車の雑踏から隔離された空間は快適そのものだ
373系による静岡-東京直通列車が亡き今、沼津.熱海-東京をグリーン車で行くか、ムーンライトながらを使うか
はたまた普通車かの選択は行程が大きく変わる事もあり、ちょいと迷う
グリーン券は基本的に1枚1列車に有効だが、俺は試した事は無いが、
湘南新宿ラインを活用した沼津.伊東.熱海-新宿-前橋.宇都宮等という長距離を、
所謂「Vの字」で行かなければルール上1枚のグリーン券で通せる
最大200kmを超える長距離をこれ等を利用して各地から快適にスタートを切る手段もアリだろう
普通車の旅の話に戻ろう
その混雑度については、本数の少ないローカル線なら仕方が無いが、本数の多い主要幹線ならば1本やり過ごすとか、途中駅からの後発の始発列車を掴まえる事で着席の機会を増やす事は可能だ
時刻表を紐解き、実際に旅をすれば鉄道の、鈍行列車の持つ可能性がどれだけ大きいもの分かると思う
しかし、それは18きっぷの可能性そのものの一端に過ぎない
初心者で未熟者の俺がヌカすのも今更何だが、それ以上の事は各々で知っていただきたいし、各々にしか出来ないやり方を知っているだろう
時刻表と共に「個人」が見えるのが18きっぷだ
しかし、次々に建設される新幹線に、並行する在来線が第三セクターや廃止の憂き目にあっているのが今日の流れだ
先日、周遊きっぷの廃止が発表された
同時に北海道方面のフリー切符が発表されたが、その内容は余りにユーザーをナメていると感じる内容だった
旅の可能性が潰されているのは確かだ
18きっぷにしてもJRでない路線に18きっぷでは入れない
青森-野辺地-八戸の措置はまぁ有難い
これから乗り潰したい人には尚更だろう
三陸鉄道や肥薩おれんじ鉄道では18きっぷを提示すると割引切符を購入出来るが、この様な措置でも構わないので今後の対応に善処を望みたい
18きっぷ自体の抜本的な仕様変更も必要かもだが、鉄旅の面白さを知るのに必要不可欠であり、面白さを知る人の最も必要な切符がこの18きっぷだ
この灯が消えない事を切に願う
鉄道網が新幹線と都市圏のみになったらどんなにみすぼらしい路線図となるだろう?
路線図を血管に例えて見たならば、まるで血が通うなどとは思えない程だろう
選択肢が少ない、もしくは無い
列車の選択肢が無い
路線の選択肢が無い
其を「貧相」という
日本全国が対象.乗り降り自由の18きっぷの選択肢は多い
この切符1枚で海だって越えられる
関門とか青函とか瀬戸大橋とか
そんな非優等列車の旅の魅力を今一度味わっては如何だろうか

…というか俺が味わいたい
・「青春18きっぷ」が最高!
¥11.500で5日/回/人 =1人あたり1日の単価が¥2.300(最高!)
↑ で日本全国のJR線の普通.快速.宮島口-宮島が乗り放題(最高!)
最高!
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- 2013/02/16(土) 20:49:15|
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