
現存するムーンライトで一番好きなのは? と聞かれたなら、
俺はこの列車だ、と答えるんじゃないだろうか
歴代であれば長距離,長時間の「九州」という答えもある
ムーンライトえちご新宿―新潟,村上
所謂「元祖,初代ムーンライト」
俺より前の時代を知ってる方は「村上迄行く165系こそムーンライトえちごだ」と仰有るかもしれない
165系時代にはそれなりに車内設備に変遷があった様で、最終的にはどっかから持ってきたグリーン車のシートを使用しており、席間の肘掛も無いもののシートピッチも中々の快適度を誇った様で、その点では現車を上回る
165系の老朽化,全廃と、東北新幹線八戸延伸による盛岡―青森,函館特急「はつかり」廃止と、その短縮区間に新型車両を充当した為、「はつかり」に充当していた車両は余剰となり、その485系K編成が「えちご」に充当と相成った
因みに現在、唯一「半室グリーン車」があり、座席に「モタレ」を着けているムーンライトだ
485系充当の実績もこの「えちご」だけだ

俺が初めて「えちご」に乗車するタイミングで車両は当の485系に入れ代わった
E257系が新しい頃で、こちらも同じく座面も動くシートだったので乗ってみるまでは同格のシートだと思い込んでいた
シート自体はモケット柄に流星空を表しており確かにえちごの為に新製したもので、そういう事で言えば当時はやはりムーンライトシリーズにJR東日本は力を入れていた事が伺える
ところがリクライニングが185系等の普通車のもの等より比較的浅かった
シートピッチも国鉄用ママでこういう点が165系に劣っていたと言ってしまえる
…が、485系3000番台がほぼ同じ仕様で特急料金を取っている点から見るとむしろ乗り得なのだが、
新井,直江津―新潟 485系1000番台快速「くびき野」がシートピッチ改善車だったりするのでひっくるめると何だか訳が分からないよ

165系時代は一部女性専用席だったのが、6号車を丸々専用車両にしているのは今日まで変わらない

「えちご」には1000,3000番台が予備車として設定されていたらしく、実際に上沼垂色が使用された実績がある
キノコ型のエアコン(?)とモケット柄が違うくらいで見事な迄に本車と全く同じ仕様だった
165系時代に下り列車は新潟止まりになり、485系に変わって暫くすると上り列車も新潟始発になった
赤羽停車取り止めもこの辺りだったらしいがあまり覚えていない
新潟―村上については上りについては覚えており、座席が逆向き走りだった
短時間ながら、あの区間を新潟乗継からE127系ロングシート車で行くのと比べれば天地だ
折角交直両用の485系なんだからもっと先まで行ってくんねえかな
とか思っていたがJR東日本は何処吹く風、な感じだった
列車の変遷を見れば最も動きがあったのは「臨時化」の頃ではないだろうか
「ながら」は言うに及ばず、寝台特急「北陸」,急行「能登」の臨時化,廃止が車両の運用を大幅に変えた
「ながら」については以前書いたが、「えちご」については、急行「能登」に充当していた489系を老朽化を理由に廃車


「臨時で走らすのは良いけんども、車両どうすんべ」
って事で交直両用の当車両を「能登」に持ってっちゃった
…って先の489系
あの後予備車みてえに特急「はくたか」代走やんなかったか?
オイ(#・∀・)
因みにこの臨時「能登」に1回乗車したがものの見事にガラ空きだった

「じゃあえちごはどうすんべ?」
って事で幕張の183系元「あずさ色」を充当
「運行区間が直流区間だけだから」という他に「減灯機能がある」からという理由だったらしいが、俺が乗った時は全く減灯しなかった

座席も女性専用車がある以外は全車モノクラスの簡易リクライニングシート車に格下げて、優等利用者優先とはいえ随分酷い仕打ちだなと思ったが、実際乗ってみると混雑さえしなきゃ意外に快適だった
コレにも予備車が設定されていて、その時は大宮の183系が来た
中間車がシートピッチ改善車で代役の方が快適だった
幕張,大宮共に485系とは車両の向きが逆だった
因みに俺の戦績は大宮2回,幕張1回
大宮車も減灯しなかった
昨夏辺りに「能登」自体が廃止となった為、晴れてえちごに485系K編成が戻ってきた
たまに代用が入るだろうが、国鉄色に戻って話題になったT18編成が代用に入って喜ぶのは只のマニアだなと思った
5号車が
ヘンテコな段階式リクライニングシートなのだ
快適性はちょいと落ちると思われる
さて現列車だが、ダイヤに関しては微妙に変わった程度
車両も485系ママで半室グリーン車指定席なんて18には無縁の代物だが、今時なら「週末パス」あたりなら使えるだろうか
満席にはなり辛く、難易度は低い
初乗車の際、機械任せで発券したら俺の1号車ギュウギュウ
5号車辺りはスカスカという仕打ちがあった
それ以来あまり他人や機械任せはしない用になった
上下列車共に高崎―長岡ノンストップなので、前後席が空いていたらボックスを作るとか出来るし、隣席されてウザかったら空いてる席に移動とか出来る
この区間で大概減灯される
カーテンを被り上越線の夜景を必死に堪能するのだ
寝台特急「あけぼの」からなら難なく見えて感動できる
下りの場合、18きっぷなら1回分節約の為に日付変更駅の新宿―高崎を別途運賃¥1,890を支払うところだが、
「北海道&東日本パス」の場合1日単価がコレを下回る為無用となる

定期時代は列車を知る通勤客が乗り込んできたものだが、臨時化の今は無い
全車指定席の為、定期券では利用できないが検札が来る前に大宮で逃げるのが多かった
熊谷に止まってくれれば18使用の際の別途支出も抑えられるのだが何でか
夜の熊谷貨物も見応えがあり、旅気分は盛り上がったものだ

「能登」が健在だった頃は高崎で両者の並びが名物だったが最早過去の話
日によって小出停車を実施していたが冬は堪らんだろう
小出は特別として、越後の使い道は東北,北海道へのアクセス目的がメインでは無いかと
終着,新潟から白新,羽越本線を行けば、米坂線での米沢,山形方面は村上まで行ってから坂町に折返すと都合が良い
村上にはコンビニもあるし
高畠で温泉入って日帰り可
村上での酒田行乗継は、列車が前の電車の進行方向先にいるので先頭車にいた方が有利
乗継列車の左手は日本海が眺められる
陸羽西線の新庄方面は余目か、1本スルーして酒田始発もアリ
新幹線利用もアリなら陸羽西線,鳴子温泉日帰りも可
酒田は90分程待たされるのが難儀
コンビニの他,左裏手にネットカフェがある
この先急行「はまなす」にアクセスするなら秋田で温泉するのも可
「北東パス」で北海道をしこたま満喫出来る
長岡から北陸などを目指すなら新潟から折り返せば難無く長岡からの一番列車に接続だし、越後線経由で乗り鉄もイケる
「SLばんえつ物語号」目的もいいか
新潟にもネットカフェがあり休憩も出来る
この様に北東を中心に長旅から日帰りまで用途は広い
「日帰り」がキツイなら新潟に戻ってえちごで帰っても元は取れる
上越線という名線を旅情たっぷりの夜行快速「ムーンライト」で行く
指定券も取りづらくなく、然程混雑なくのんびり行ける
俺はえちごが好きだ
ムーンライトは言うに及ばず、夜行列車そのものが存続を危ぶまれて久しい昨今
この旅情を知らず、「長時間列車に乗るのは嫌だ」という方々には豪華寝台特急でも良いから乗ってほしいものだ
部屋を消灯すると光無き神秘的な夜景が車窓に映るだろう
そして驚異的に格安な夜行の旅「ムーンライト」も知り、味わっていただきたいものだ
優等列車で無くとも、温泉も駅弁を含めた食べ物も味わえるのだから
というかこっちの方が交通費がかからないのでその分一杯味わえるぞ
「快速」という非優等列車でありながら国鉄型特急車両を使用したムーンライトは快速列車の頂点に立ち、日常の快速とは別物だ
…対抗できるのは「リゾートしらかみ」か
ムーンライトをくっちゃべるのはこれでお終い
ただくっちゃべっただけなのでムーンライトの魅力など全く伝わる訳も無いのだが
むしろ俺自身が乗りたい欲を大きくしただけ
ここまで付き合ってくれた諸兄諸氏にさんきゅ
ではまた~
(´・ω・`)ノシ
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- 2013/04/16(火) 22:04:29|
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